「私を変えた茅ヶ崎方式」 上原さん

茅ヶ崎方式に出会ったのは10年以上も前のことです。
当時、通訳学校に通っていた私は、政治経済のスピーチを英語で聞いても思うように理解できず、勉強方法に頭を悩ませていました。
悩んだ末、通訳学校の講師に相談したところ、「茅ヶ崎方式で勉強したらいいよ」とアドバイスをいただきました。
当時の茅ヶ崎方式英語教本は2か月に一度出版されるバイマンスリーで、私は1ユニットを2日間かけて丁寧に勉強しました。
ここで私が行っていた勉強法を簡単にご紹介します。

まず一番上にあるワードテストの単語をチェックします。知らない単語があれば辞書で例文を見て、
その単語が文章でどのように使われているかを確認します。そのあと英文を読みながら、すべての動詞を蛍光ペンでマークします。
動詞は文章の骨格となる部分ですので、意味をつかむのに役立ちます。

次に日本語のニュース解説を読んで背景知識を頭に入れます。そのあと英文を見ながら日本語へ訳していきます。
パラグラフごとに声に出して訳したあと、英語教本の日本語訳をチェックします。ここで英文、日本語訳に限らず、
よい表現だと思うものがあれば、丸で囲むなどしてマークします。
また成句的表現(at a time when, have an impact onなど)があればセットにして暗記します。

最後に、英文と日本語訳を10回ずつ声に出して読み上げます。そうすることで表現が体に染み込み、
自分の中で使える言葉に変わっていきます。一緒に販売されている録音教材は購入しませんでしたが、
音で理解する練習を加えればさらに効果が上がると思います。

以上の勉強法を1年半行いました。地道に勉強したことが実を結び、基礎がしっかり身につきました。
茅ヶ崎方式は、英語の基礎を固めたい方に特にお勧めしたい学習方式ですが、
レベルに関係なく誰にとっても取り組みがいのある内容となっています。
最新ニュースを題材にしているので、新しい表現が勉強できるのも茅ヶ崎方式の魅力の一つです。

現在、私は通訳の仕事をしていますが、茅ヶ崎方式で培った英語・日本語の表現力や文章の構成力などは
仕事でも大変役に立っています。
また自分の夢であった通訳者になれたのは茅ヶ崎方式で勉強を続けてきたおかげだと思います。
今後も教室でみなさんと一緒に切磋琢磨し、聞き手にとってわかりやすい通訳を目指していきたいと思います。