「茅ヶ崎方式の学習効果」大橋さん
私と茅ヶ崎方式との出会いは、昨年の春に職場で紹介された選択制の研修制度でした。
社会人2年目を迎え、仕事にも少し慣れてきたので他に打ち込めるものを探していた私は、業務能力向上(といっても、今の部署ではほとんど英語は使いませんが・・・)と自己学習を兼ねて受講することにしました。
「駅前留学」でおなじみの英会話スクールに混じってこの聞き慣れない会(!?)がリストにありインターネットで調べたところ、これこそ自分にとって興味のある勉強内容だと直感し、すぐに池袋校へ見学に行きました。
初めてクラスに出席したときのことは忘れもしません。
ワードテストでは専門用語が次々と流れ、日本語でも理解が容易でない英文をぎこちなく音読し、容赦ないスピードで話し続ける。
ニュースを必死に聞き取り、訳すにも単語の意味がわからず支離滅裂になり、1時間半のクラスが終わったときには酸欠で意識が遠のくほどでした。
果たしてやっていけるのか不安でいっぱいでしたが、大学では国際関係を学んでいたことから授業内容にはとても興味があり、自分を高める良い機会だと思って始めました。
茅ヶ崎方式での学習効果をもっとも感じたのはリスニング力です。
数ヶ月間リスニングの結果はほぼ変わらず自分はこんなものかと諦めかけていたのですが、ある日のクラスで突然「あ、いつもより聞き取れる」と感じ、嬉しくて大田先生に報告してしまったほどです。
実際に何がどの程度レベルアップしたのか知るために過去の教材を見直してみると、自分の傾向がわかりました。
まず、初期のころは動詞、名詞、前置詞とも同じ程度で聞き漏らしており、2~3語ごっそり抜けていることも多くありました。
しかもそれらの多くは、その日に意識しているテキストの新出単語ではなく、中学校レベルの単語でした。
しかし最近は動詞・名詞の聞き取りが大幅にアップし、あとは微かに聞こえる前置詞の聞き漏れをなくすことが今後の課題となりました。
また、今までは一字一句を必死に聴いていましたが、リスニングに慣れるにつれて文章を予測する余裕が出て、イディオムとして記憶できるようになりました。
さらに、英語ニュース独特のフレーズを覚えたことで、時には「このパラグラフの出だしはあの単語かな」と賭ける楽しみ(?)もできました。
こうしてリスニングに少し自信を持ち、先日NHKラジオの英語ニュースを聴いてみたところ北朝鮮問題やイラク問題などのニュースが流れ、教材で学んだ単語が次々と出てきたのには驚きました。
生きた言葉とはこのことかと思い、ニュース自体をもっと知りたいと思うようになりました。
そして、今までさぼり気味だった復習の大切さにようやく気づき、毎日1回でもテープを聴きなおすという日課が定着しつつあります。
時事問題を英語で学べること、大田先生や他の先生方からテンポのよい授業が受けられること、そして他の方々の学習意欲をひしひしと感じられることから、私にとって茅ヶ崎方式は良い刺激になっています。
語学学習には目的が必要不可欠であることを確信し、これからも日々のニュースに注目して時事問題と英語の双方を学んでいこうと思います。